オーストラリアン ラブラドゥードル 歴史

オーストラリアン・ラブラドゥードルは、公認犬種ではありませんが、ラブラドールとプードルのMIXではありません。選りすぐれた両親犬を使い、目的を持って意図的に交配されました。

1970年代半ば、オーストラリアのオーストラリアガイドドッグ協会に、パット・ブラムと言うハワイに住む犬アレルギーを持つ視覚障害の女性から、「アレルギーを発症しにくい盲導犬を送ってもらえないか」と言う問い合わせがありました。彼女は長年、盲導犬を希望していましたが、彼女の夫が動物アレルギーがあるため、ずっと諦めていたのです。

オーストラリアガイドドッグ協会では、その女性の希望を叶える犬を創り出すため、まず最初に盲導犬として実績をおさめていたラブラドールを選 びました。次に、抜け毛を減らし、アレルギー症状を抑えるため、スタンダードプードルを選んだそうです。この時のスタンダードプードルは、使役犬の血統を持つクオリティの高い犬で、スウェーデンから輸入されました。この時の責任者がウォーリー・コンラン氏です。

こうしてラブラドール・レトリーバーのブランディとスタンダードプードルのハーレーが交配されました。そして最初の「ラブラドゥードル」Sultan、Sheik、そしてSimonの3頭が誕生したそうです。やがて3頭の子犬の成長過程の違う被毛サンプルがハワイに送られました。その中でSultanの被毛だけがアレルギー反応を起こさなかったそうです。Sultanはその後、盲導犬として訓練され、生後18ヶ月でハワイに渡りました。

【写真 ハワイに初めて渡った初代ラブラドゥードルのSultanとPat Blumさん】

その後オーストラリアガイドドッグ協会はラブラドゥードル
を交配し、31頭のうち29頭は介助犬として成功を収めた
そうです。しかし同時に、抜け毛のないラブラドゥードルを
創り出す成功率は、10分の1と決して高いとは言えません
でした。その原因は、現在私たちが飼っているような抜け毛
のないアレルギーフレンドリーなオーストラリアン ラブラ
ドゥードルを創り出す「突然変異遺伝子」を特定することが
出来なかった事にありました。そこで、ウォーリー・コンラ
ン氏の友人であり遺伝学を専門としているKate Schoeffelが
伴侶犬のラブラドゥードルを初めて交配する事になりました。

同時にオーストラリアン ラブラドゥードルに対する興味は
ブリーダーの間であっという間に広がり、目的を持った前向
きな考え方のブリーダーの間で、今日存在するオーストラリアン ラブラドゥードルが創り出されたそうです。

オーストラリアン・ラブラドゥードルの最大の魅力は、抜け毛がほとんどない事でしたが、多くの人たちは、オーストラリアン・ラブラドゥードルの温厚でフレンドリーな性格にどんどん惹かれていったそうです。

このように交配されたオーストラリアン ラブラドゥードルは多才で、多くの人たちや訓練士は、競技や使役犬(介助犬やセラピードッグ)として活躍させる事に興味を持ち始めました。こうして、オーストラリアン ラブラドゥードルは、アレルギーフレンドリーなソウルメイト、家庭犬、使役犬(てんかん探知犬、アジリティー犬、介助犬、セラピードッグなど)として世界中で知られるようになったのです。

ALA(オーストラリアン・ラブラドゥードル協会)は、世界中のブリーダーが、共通の目的を持って交配プログラムを維持していくため、進化する新しい犬種を正しい方向に導く重要な役割を担っています。 あらゆる可能性を秘めた抜け毛のないアレルギーフレンドリーな犬、オーストラリアン ラブラドゥードルが、世界中の公認犬種になるまで時間の問題ではないかと考えているようです。

最初はラブラドール・レトリーバーとスタンダードプードルを交配して産まれたオーストラリアン ラブラドゥードルですが、今日のオーストラリアン ラブラドゥードルの両親犬には、下記の公認犬種が含まれています。

プードル(トイ・ミニチュア・スタンダード)
ラブラドールレトリーバー
イングリッシュコッカースパニエル
アメリカンコッカースパニエル
アイリッシュウォータースパニエル
カーリーコーテットレトリバー


ただし、カーリーコーテットレトリバーの血統は、オーストラリアン ラブラドゥードルの犬種向上に、考えられていた以上には役立たなかったため、直ちに外されたそうです。 またアイリッシュウォータースパニエルも、2頭の犬がそれぞれ1度ずつ取り入れられただけでした。

オーストラリアン・ラブラドゥードルが公認犬種となるのは時間の問題だと言われていますが、その頃には3サイズ(ミニチュア・ミディアム・スタンダード)、2種の被毛タイプ(ウールコート・フリースコート)を持つ犬種に確立されている事でしょう。 今後のオーストラリアン・ラブラドゥードルの進化、安定性が楽しみです。

Labradoodle Paradise

ラブラドゥードル in Japan